「言いたくて~」
こんにちは、中野満知子です。アサーティブトレーニング基礎編を担当しています。
待ちに待った第一回、9月26・27日の講座が終わりました。
優しいとても温かなクラスで、今もお一人お一人のお顔を思い浮かべ、ほっこりしております。
ご参加くださったみなさんありがとうございました。
その後、ストーブの炎が温かな北海道の出張から戻ってきました。
このブログに初めて書かせていただいたのは暑い夏、それからあっという間に深い秋が訪れています。
今回はよく受ける質問、
「あがり症は治りますか?」
「人前で話すの苦手なんです」
「人見知りで……」
にからんで、自分の体験をお話しようと思います。
実は私、アサーティブネスに出会う前は、人前で話すのが苦手でした。
特に子どもたちが学校に通っているころは、順番で役員をしなければならず、最悪の状況でした。
ご挨拶だの、委員会進行だのをしなければなりません。
マイクを持つ手がぶるぶる震えるのが恥ずかしくて、声が上ずってきます。せっかく用意した原稿も涙が滲んで読めません。
焦って頭の中は真っ白~、もう逃げだしたい、なんてことがしょっちゅうでした。
ところがアサーティブトレーニングを積むうちに、話したくてたまらない自分が現われてきました。
どんな自分でもOKなんだと思えるようになって、震える自分もいとおしく思えてきたんです。
そのことを、目の前にいる人たちに伝えたくなってきたのです。
一生懸命伝えているうちにいつのまにか手は震えなくなっていました。
みんなの顔の表情も、怒っているのかな? とか、笑ってくれた! うなずいてくれている、首をかしげて通じてないな、など良く見えるようになりました。
そうすると、どういえば理解してもらえるのかなあ、あの人の気持ちも聞きたいなあ~なんてどんどん身も心も動きだして、ますます言いたくなってくるのです。
上がることは悪くないし、ドキドキしている自分も認めてあげると、落ち着きます。
緊張しています、なんて正直に言うと、そのあとは、なんだかスムーズに言葉が出てきたりします。
怖くない、緊張なんてしていない、ドキドキなんかするもんか、みんなかぼちゃだと思えばいい……なんていうのはやっぱり無理!
失敗するかもしれないし、全員の賛同を得るなんてことも無理かもしれません。
そもそもそれぞれの考えや思いがあって、わかってくれる人もいれば、わかってくれない人もいます。
大事なのはその違いを認め合うこと、互いを尊重すること、理解しあいたいと思う気持ではないでしょうか?
まずはどんな自分なのか見つめなおしてみませんか? 新しい自分を発見するかもしれません。
次回の基礎編は10月31日・11月1日です。みなさまの参加お待ちしています。