「どうしてこんなこともできないの?」
こんにちは、中野満知子です。
アサーティブ・トレーニングの講座を担当しています。
今年は豪雪に始まり、豪雨、酷暑、台風と厳しい気候が続いておりますが、
被害にあわれました皆様には、心よりお見舞い申しあげます。
一日も早い復興を願っています。
夏季休暇に入られる皆様もいらっしゃるかと思いますが、私もこの時期、
ちょっと時間ができまして、以前より気になっていたノートパソコンの
トラブルに向き合うことにしました。
購入はしたもののWiFiが繋がらず、インターネットが見られない状況が
続いていました。
さて、パソコン本体に貼られているサポートセンターに電話するも、
なかなかつながりません。
そこでもう一方の光回線のサービスセンターにかけてみますと、
こちらはすぐに対応してくれ、WiFiはつながりましたが、
なぜかインターネットにはつながりません。
夜の10時にサポートセンターから折り返しの電話が来てびっくりしました。
私としては、そんな遅い時間まで仕事してらっしゃることに驚いたわけですが、
電話の相手は、責められたと感じたのでしょうか、困惑した様子が伝わってきます。
とりあえず対処法はメールでいただくことにしました。
受信した文書を読み進めても、なぜか私の頭の中はちんぷんかんぷん、
あきらめて娘にやってもらうことにしました。
サクサクと指示されたことを実行していく娘、
結果無事にインターネットにつながりました。
そこで娘の一言「どうしてこんなこともできないの?」。
おっと~来ましたね!!
昔の昔のその昔、子ども時代に母からよく言われた言葉のように思います。
「何でこんな簡単なことができないの?」
「どうしてちゃんと準備していなかったの?」
「何で人の言うこと聞かないの? だからこういうことになるんでしょ!!」
失敗するたび言われた言葉、そしていつの間にか、親になった私は、
娘が子どもだったころに、同じように言っていたかもしれないなあ~
なんて一瞬にして云十年が頭の中を駆け巡ったのでした。
「どうしてって言われても・・・」
明快な答えがあるはずもなく、とりあえずはお礼を言って感謝の気持ちを示して、
「つながって良かったね」とは言ってもらえたのでした。
さて、これが職場で、上司や先輩が、できない部下や後輩のミスに
「どうしてこんなこともできないのか?」
と言ってしまうと、相手は委縮して、自信ややる気を失い、悪くすれば、
パワーハラスメントととられかねません。
できないことを責めるのではなく、どうしたらできるようになるかに
耳を傾ける必要がありますね。
また言われる側の立場になれば、それが人格を否定するような
「お前はダメな奴だ」とのレッテル貼りなのか、
もしくはできないことの“ある部分のみ”を示しているのかを
判断する必要が生じます。
人として見下されたと感じるのであれば、毅然とそういう言い方や態度は
やめてもらうように、伝えていかなければなりませんし、
ある部分のみ指しているようであれば、素直に非を認め、
次にどうすればよいかの対処法を具体的に相談していくのです。
注意する側もされる側も、問題が速やかに解決してゆくような
コミュニケーションが求められます。
このような「批判への対処」は、応用講座で取り扱うテーマです。
8月25日(土)11:00~17:30、26日(日)10:00~17:00
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